78女性の患者さん、インプラント補綴が入ってご機嫌です。下の歯がグラグラし前へ飛び出た状態になりみっともないし噛めないので残りの人生インプラントをして食べたいという希望で来院されました。
食べることと同時に自然な見た目も非常に重要です。高齢になると下顎の前歯が目立つようになりひとによっては上の歯より目立つ方もいらっしゃいます。このような患者さんはインプラント補綴の立ち上がる位置が非常に重要になってきます。長い間対合する歯がない状態の下顎の前歯は挺出して、それに伴って歯槽骨も高い位置にあることが多くなります。このような症例では最適な見た目を得るために下顎歯槽堤の大胆な削除が必要となります。
患者さんは自然な外観が得られたことに非常に喜ばれました。美味しいものを楽しんで長生きしたいとの言葉が印象的でした。
初診の状態 下の歯が前へ倒れている。
下顎インプラント固定の補綴を噛み合わせの面から見たところ。
このように上の歯より下の前歯が目立つ患者さんは 下顎補綴のインプラントからの立ち上がりの位置が重要である。この位置が悪いために自然な外観を失う場合がある。術後のレントゲン写真 骨とインプラントの良好な結合が観察される。5本のインプラントが埋入されその日に歯が入り最適な見た目を得るために改良が加えられ最終補綴に生かされています。オールオン4コンセプトは日々改良し時間の短縮とより良い見た目 最小の手術侵襲になるように日々努力しています。