ポルトガル マロ先生のインプラントセミナーに通子先生、譲治先生と共に出席しました。
生体工学的なお話とともにテクニックや術式の改良に取り組む先生の態度は模範となるものでした。非常に奥の深いお話でした。たくさんのideaをいただいたので、現在早速試しています。
今度は満を持してポルトガルマロクリニックにぜひお邪魔してみたいと思います。
上の図は私の綺麗とは言えないBiomechanicsのメモであり、重要な示唆を与えてくれる。模式図は下顎に配列された4本のインプラントであり遠心2本は傾斜埋入されている。右側最遠心に50Nの力がかかった時の各インプラントにかかる力と方向が示されている。加圧側最遠心のインプラントには94Nの圧縮力、その隣には40Nの咬合面側への引っ張り力が働き、さらにその隣へはわずか6.9Nの引っ張り力、前2本の反作用か反対側最遠心には10Nの圧縮力がかかる。つまり5本まっすぐにいれてカンチレバーを大きくとった時より4本の傾斜埋入によりカンチレバーを小さくとった時と同程度、もしくは小さい力が各インプラントにかかっていることになる。
常に机上の空論でない臨床に沿った現実的改善の必要性を常に感じているが、それがない場合には自分で考え作り改善することが必要である。私はインプラント権威者のドグマやインプラントメーカーの奴隷ではないからだ。