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歯科教室7-セラミックの種類

セラミックって何か?厳密には無機物を焼き固めた焼結体のことですが、狭義の陶磁器の意味で用いられることが多いでしょうか。

歯科用セラミックにも種類があって少し性質も違います。

かなりざっくり分けると長石系、ケイ酸リチウム系、酸化セラミック系という感じでだんだん強度が上がります。

特徴としては

長石系:透明度☆☆☆☆☆、ブリッジは不可、CAD/CAMの場合は焼成が不必要

商品名:セレックブロック、empressなど

ケイ酸リチウム系:透明度☆☆☆☆、奥歯を含まない短いブリッジは可能、基本的に焼成が必要

商品名:e.max、Celtra Duoなど

酸化セラミック系:透明度☆~☆☆☆、現在はほとんどがジルコニア(アルミナも使われていた)、フルブリッジまで応用可能、焼成必要

商品名:KATANA ZIRCONIAなど

それぞれの種類、商品によって適切な下準備も微妙に変わってきます。

歯に接着させるにあたって、接着強度は長石≒ケイ酸リチウム>酸化セラミックとなるので、必ずしも頑丈なものがいいとは限らず、適切な材料の選択が必要です。