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『見た目の印象と脳の健康度』

「生涯健康脳』瀧 靖之氏著 ソレイユ出版 (写真はWEBから拝借)

『見た目の印象と脳の健康度』

私は、MRIの画像デ-タ解析という仕事を通じて実に16万人の脳の画像を見てきました。これらの経験を通じて気付いたことがあります。それは、「身なりと脳の画像は一致する」ということです。
身なりがきちんとしっかりされている方の脳は実際には70歳の方でも、往々にして50歳から60歳くらいの方の脳に見えます。逆に同じ70歳でも、身なりがよれっとしている方の脳はかなり萎縮していることがが多く見られます。身なりが老け込んでいる人は脳も老け込んでいるのです。おしゃれな方、言葉遣いがしっかりしている方、そしてコミュニケ-ションがしっかりとれる方の脳は若さが保たれていますが、何もかまわないような身なりで、言葉遣いもはっきりしない方は、脳の委縮が進んでいることが多いのです。 「名は体を表す」という言葉がありますが、まさに「体は脳を表す」という言葉がぴったり当てはまります。脳がしっかりしているから、身なりや言葉遣いに頭や心を働かせており、ぎゃくに脳の老け込んだ方は脳の委縮がが進むことで認知力が落ち、外見を整えるところまで気が回らなくなったということもあるでしょう。どちらにしても、長い間沢山のデ-タを見てきた私の経験からわかってきたことです。

感想:見た目を整えることで逆に脳に刺激を与え脳の若さを保つということも成り立つかもしれません。いずれにせよ臨床家が経験で得た結論はどんなエビデンスより説得力があります。家の中のいたるところに鏡をおき、自分の姿を四六時中みて、気になるところを修正していけば、脳に対する刺激を与え若さを保てるかもしれません。歯を綺麗にしてよく笑いおしゃれして脳の若さを保ちましょう。ヒントをくれた神沢亨裕氏に感謝いたします。