FullSizeRender

FullSizeRender今日のインプラント手術は上顎残存歯の抜歯、インプラント埋入 インプラント固定義歯装着までを行う いわゆるオールオン4コンセプトによる手術であった。オールオン4コンセプトとは抜歯からインプラント埋入そしてインプラント固定義歯装着まで1日で行う方法の総称である。基本概念は必要十分な最小インプラント本数で支えると言える。4だから4本かというと5本でも6本でも必要であれば入れるべきでるという考え方であり4本にこだわるのは誤りである。後方にインプラントが必要でしかも上顎の奥に骨が少ないのであれば頬骨ザイゴマインプラントも考慮されるべきである。ザイゴマインプラントの治療概念も最近では様々な改良が加えられている(Zygoma Plus: Australia Melbourne のDr. Alex Fibishencoや ZAGA分類によるBarcelonaのDr, Aparacio法、HongKongのDr.James ChowによりSinus Lift Extended Techniqueなど)。

埋入されるインプラントであるが、ただインプラントを骨の中にに入れればよいというものではなく術前に、

  1. 抜歯後の前歯部位の残存骨の高さはどのくらいが最適か、最適な高さを得て、結果として見た目の綺麗な外観を得るためにはどのくらいの骨削除がなされるべきか?
  2. インプラント埋入予定位置の骨の状態はどうか、初期固定を得るために十分か、どのタイプのインプラントを選択し、ドリルの形態や太さをどのように選ぶか?
  3. 現在の予定位置に埋入した場合のスピーチはどうか?
  4. 人工歯の配列や並びカーブはどのような形がのぞましいか?

などなどその他の要素を考慮して緻密に計画が立てられます。

実際、術中にインプラント埋入の角度や深さは繊細なので最終的には手術中にきめられます。また最適なインプラントの初期固定を得るためにドリリング後予定インプラントを変更する場合もあります。いずれにしてもそのときそのときでより確実性を向上させるために術中の判断は非常に重要となります。また一回でインプラント固定義歯までいれてしまうので、速やかに手術を進行させる必要があり1分1秒でも無駄にしてはいけません。最終的なインプラント位置の周囲にどのような形で周囲に軟組織を配置するか、インプラント義歯と粘膜の接触形態はどのようにするかによって最初に入れる切開線の設計が微妙に異なってきます。いずれにしても最適な環境をえるためには、歯槽頂切開ではなく極端な前提切開を行う場合も最近多くなってきました。この症例では行っていませんがザイゴマインプラントを両側奥なう場合は切開線の位置は特に注意が必要です。今回のオペは抜歯からインプラント埋入まで時間は60分とインプラント固定義歯の製作と調製に約80分かかっていますので約2時間半ぐらいで完了しました。また歯科技工士との緊密な意思疎通や話し合いや打ち合わせが治療時間を短くするためには非常に重要です。いかに医療機器が向上し診断能力が向上しても最終判断は様々な経験と知識、技術を蓄積している人間が最終判断を下すのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

プロフェッショナル オールオン4 & ザイゴマ